令和4年度 所沢商工会議所事業計画
自 令和4年4月 1日
至 令和5年3月31日
スローガン『連携と伴走型支援で所沢創生を!』
基本方針
現在、中小企業を取り巻く経済環境は、新型コロナウイルスの感染拡大や原材料等の高騰などに加え、ロシア連邦のウクライナ侵攻により更なる経済の混乱を招いており、先行き不透明で非常に厳しい環境となっています。
これらの事業環境の変化を踏まえて中小企業は、多様な人材の活用やデジタル化など働き方改革による生産性の向上を図り、組織改革や事業の見直し、そして事業承継やM&A など事業の持続化を図るとともに、近年の動向でもある持続可能な開発目標「SDGs」や脱炭素社会実現に向けた「2050カーボンニュートラル」を視野に入れた取組みが必要となってきております。
このような状況の中で、所沢商工会議所では、所沢市や関係機関等との連携を密にし、小規模事業者への伴走型支援をはじめ創業支援、そして前述した事業環境変化に対応した事業再構築や生産性向上による付加価値を高める変革を後押しすべく支援体制の充実に努めてまいります。
また、ところざわまつりの開催や所沢市中心市街地活性化拠点施設「野老澤町造商店」の運営による地域活性化に加え、地域産品を活用した地域の魅力創出に取組み、所沢のブランド力向上を図ります。
更に、コロナ禍における事業者支援を通して商工団体への期待も高まっており、この機会を捉えて会員事業所への有効な情報発信、非会員事業所へのPR等も含め、原点に立ち返り本来のコア事業となる会員増強による会費収入の増収及び共済保険の推進による収益事業の増強を図り、組織基盤並びに財政基盤の強化に努めてまいります。
昨年、所沢では「西武園ゆうえんち」や「ベルーナド-ム」のリニューアル、「ところざわサクラタウン」隣接の所沢市観光情報・物産館「YOT-TOKO(よっとこ)」の開業があり、現在も所沢駅西口における土地区画整理事業や駅周辺の再開発事業が進行中であります。今後、所沢駅西口エリアでは、令和6年春の広域型商業施設オープンに向け、開発が本格化する予定であり、所沢創生に向けて拍車がかかるものと思われます。今後も情報収集及び発信に努め、地域資源として捉え活用し、賑わいの創出に繋げていきたいと思います。
本年度も引き続き、「連携と伴走型支援で所沢創生を!」のスローガンのもと、所沢市や関係機関等との連携を密にし、中小企業の大勢を占める小規模事業者に対する施策である経営改善普及事業の推進、経営発達支援計画に基づく伴走型支援などを展開するとともに、地域事業者に対して有益で有効な情報や施策を普及し、個別及び集団指導等の充実を図り、所沢創生を目指して事業展開する方針です。
重点事業
1. 中小企業支援機能の強化
創業支援から経営課題の解決、「経営力向上計画」や「経営革新計画」等の策定支援をはじめ、中小企業のBCP策定支援やM&A手法を含めた事業承継対策など、中小企業への支援に対して所沢市や関連団体、専門家等との連携を密にし、巡回や窓口相談、相談会や集団指導等の充実を図り、新型コロナウイルス感染症への対応も含め、支援機能及び体制を強化してまいります。
2. 経営発達支援計画に基づく事業展開
経営発達支援計画に基づき、小規模事業者の事業の持続的発展を支援するため、小規模事業者による事業計画の作成及びその着実な実施の支援、地域活性化につながる展示会の開催等の面的な取組を促進、小規模事業者の技術の向上、新たな事業分野の開拓、その他経営の発達に特に資する事業を展開します。
3. 中小企業の人材育成と雇用の確保
現在、人口減少社会に突入しており、今後も大幅な改善は難しく、労働力人口は、更なる減少が懸念されており、特に中小企業では雇用の維持や人材確保が困難となっており、人材育成のセミナー開催や労働関係機関との連携を通じて若年層の地元での就職促進、中小企業の人材育成・雇用の確保を支援します。
4. 意見要望活動の積極的展開
各部会や委員会等を通じて会員からの意見・要望を集約し、日本商工会議所並びに埼玉県商工会議所連合会などと連携を図り、適宜適切に行政や関係機関に働きかけます。また、所沢市へは、参加する各委員会や担当部署を通じて、集約事項等を積極的に要望し、市との連携を図りつつ、産業振興政策への積極的な取組みを展開します。
5. 地域活性化・地域ブランド力向上と推進
「ところざわまつり」をはじめ、中心市街地活性化拠点の「野老澤町造商店」を活用した各種事業展開や関係団体等との連携による「新・三八市」をはじめ、季節毎のイベント開催により地方創生の充実を図ります。また、地域産品を活用した地域の魅力を伝える新商品や新メニューの創出及び周知、地元キャラクターグッズ販売、「西武園ゆうえんち」、「ベルーナドーム」、「ところざわサクラタウン」、観光情報・物産館「YOT-TOKO(よっとこ)」などの地域資源を活用した賑わいの創出や地域のブランド力向上を図り、所沢市等との連携を密にして地域振興を推進します。
6. 持続可能な開発目標及び脱炭素社会実現への取組推進
2030年までに目指す17のゴールと169のターゲットから構成される持続可能な開発目標「SDGs」や2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「2050カーボンニュートラル」への取組みが広がっており、これらの課題に向けて中小企業における取組みを推進するため、役職員の意識向上を含め、関係企業等との連携による「SDGs」セミナーの開催や「ゼロカーボンシティ」を表明している所沢市と連携し先進事例や関連情報の提供等を行います。
7. 組織・財政基盤の強化
今後も役員・議員・職員が一丸となった「会員増強運動」による組織率の向上並びに「会員事業所訪問」による退会防止に努め、事業収入確保のため各種共済制度の普及及び会員の加入促進、更には会員サービス事業の拡充、貸会議室の利用促進による増収に努め、財政基盤の強化を図ります。
また、昨年度所沢商工会議所の創立70周年及び会報誌「Sora」の創刊10周年の節目に「原点回帰」と「双方向」のコンセプトを掲げ、リニュ-アルした会報誌の活用により会員ニーズを捉え、組織強化に繋げていきます。
8. 健康経営やデジタル化など働き方改革への取組み
多くの中小企業では、人材不足や雇用の維持などの課題を抱え、生産性を高めるための働き方改革への取組みが必要となっているものの、その改革は進んでいない状況です。そのため、健康経営やデジタル化など働き方改革への取組みを推進し、関連企業等との連携セミナーや各種施策等の活用を通じて情報提供をしてまいります。
※「健康経営」とは、特定非営利活動法人健康経営研究会の登録商標です。
事業計画細目(詳細な項目は割愛)
- 意見公表と具申
- 商工業に関する調査研究および広報活動
- 法定台帳に関する事項
- 商工業・地域振興対策
- 小規模事業対策(経営改善普及事業)
- 金融・税務対策
- 労働福祉対策
- 職業教育並びに技能検定
- 情報化対策
- 国際・環境・一般社会関係事業
- 会員サービス事業
- 諸事業、組織・財政基盤の強化と運営等
部会活動
現在当所には、下記の5部会があり、今年度も活発に活動いたします。
- 商業部会
- 工業部会
- 建設不動産部会
- 専門サービス業部会
- サービス業部会
会員事業所の皆様は、必ずいずれかの部会に所属しています。各部会事業は、当所HPや会報誌「Sora」等で、ご案内いたします。
令和4年度の一般会計・各特別会計(合算)収支予算書は以下のとおりです。
令和4年度会計別収支予算
単位:千円
区分 | 一般 |
中小企業 相談所 |
特定退職金 共済事業 |
収 益 事 業 |
労働保険 事務組合 |
商工会館運営 | 計 |
会費・負担金 収入 |
64,365 | 64,365 | |||||
交付金・補助金 収入 |
19,075 | 67,356 | 86,431 | ||||
事業収入 | 20,978 | 2,000 | 80,000 | 76,367 | 9,600 | 12,704 | 201,649 |
企業年金契約 給付金受入 |
120,000 | 120,000 | |||||
雑収入等 | 29,675 | 100 | 1 | 151 | 50 | 2 | 29,979 |
積立金取崩 収入 |
0 | 1,430 | 1,430 | ||||
退職積立金 取崩収入 |
6,271 | 6,271 | |||||
繰入金 | 25,000 | 15,108 | 40,108 | ||||
繰越金 | 31,000 | 10 | 25,000 | 4,000 | 2,100 | 62,110 | |
収入総計 | 196,364 | 84,564 | 201,441 | 101,518 | 13,650 | 14,806 | 612,343 |
単位:千円
区分 | 一般 |
中小企業 相談所 |
特定退職金 共済事業 |
収 益 事 業 |
労働保険 事務組合 |
商工会館運営 | 計 |
事業費 | 67,146 | 15,083 | 49,249 | 1,760 | 1,703 | 134,941 | |
共済事業 給付金 |
120,000 | 120,000 | |||||
人件費 | 32,032 | 65,605 | 5,167 | 38,123 | 6,766 | 5,618 | 153,311 |
賃借料 | 480 | 480 | |||||
一般管理費 | 27,412 | 3,871 | 272 | 390 | 105 | 310 | 32,360 |
公課分担金 | 10,950 | 5 | 70 | 10 | 410 | 11,445 | |
積立金 | 3,910 | 76,000 | 79,910 | ||||
退職積立金 | 4,000 | 4,000 | |||||
繰出金 | 15,108 | 13,500 | 4,800 | 6,700 | 40,108 | ||
退職金 | 35,178 | 35,178 | |||||
予備費 | 148 | 2 | 186 | 209 | 65 | 610 | |
支出総計 | 196,364 | 84,564 | 201,441 | 101,518 | 13,650 | 14,806 | 612,343 |